織田信長の危機!!である金ヶ崎の退き口は実は家康の危機だった!!
家康の三大危機ではないけれど、結構ピンチだったんです!
徳川家康三大危機
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信長、秀吉、光秀もいた金ヶ崎の退き口
有名戦国武将それぞれの退き口を比較すると面白いかも
今回は家康編です!
さあ、どうする?家康!!
家康は殿(しんがり)にいた?殿は秀吉?光秀?
明智光秀や豊臣秀吉が殿(しんがり)を務めていたのは有名です。
実は徳川家康も殿にいたそうです。
※殿とは:軍を撤退するときの最後尾のこと。当然致死率が高い!!
金ヶ崎の戦いでは、朝倉義景の本拠地である越前一条谷の近くまで
先に進んでいたのは実は徳川家康軍。
織田信長の直属の兵士でもないのに、
領地も南北真反対で遠いのに、先鋒隊を務めるのは通常では考えられないこと。
それだけ信長さまが怖かったのか?
信長さまに心酔していたのか?
信長本軍より先に進んでいたということは、当然撤退するときは最後尾になりますよね。
実際には明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康などの複数の軍隊が殿をしていたのでしょう。
歴代大河ドラマではどう描かれていた?「どうする家康」編
2023年大河ドラマ「どうする家康」では、松本潤さん演じる家康が活躍。
順調に進軍できて浮かれている織田軍
家康の家臣団の助言で浅井長政が裏切るのでは?と気づく家康
信長(岡田准一さん)に撤退を進言するも、売り言葉に買い言葉。
「あほたわけ」と信長さまに言ってしまう。
その後、お市の方の侍女阿月が命を賭して浅井の裏切りを伝えてくれて、ようやく信長は撤退を決意。
殿を任された秀吉(ムロツヨシさん)にまんまと口車に載せられ、殿をすることに。
ムロさんに殺意を抱いたのは虹子編集長だけではないはず。
次の週はいよいよ華麗で壮絶な戦いが描かれる!!と期待していたのに
なのに、なのに
翌週には「なんやかんやありましたが、無事金ヶ崎の戦いを乗り切ったのでありました」の一言で終わってしまった。
しかも秀吉に「徳川さまも頑張ってたよ」と言われて終わり。
ムロツヨシさんが腹立たしくて憎らしかった~~~!!(一応ほめています)
歴代大河ドラマではどう描かれていた?「麒麟がくる」編
2020年大河ドラマ「麒麟がくる」では、家康さまは風間俊介さんが演じておられました。
連勝で酒に気持ちよく飲んで浮かれる信長さま(染谷将太さん)。
家康と明智光秀(長谷川博己さん)が久々の再会を果たし、思い出話をしている。
そこへ松永久秀(吉田鋼太郎さん)がやってきて、こんなに簡単に進軍できているのは罠では?と疑う
その後は光秀が浅井長政の裏切りに気づいて、撤退を進言。
殿を秀吉(佐々木蔵之介さん)と共につとめることに。
殿を申し出る時の蔵之介さんの演技がよかった!!
残念ながら家康が戦っている描写はあるけれど、あまりクローズアップされていませんでした。
印象的だったのは「戦のない世をつくるために、戦を続ける。禅問答の様なことを考えている。」という家康のセリフ
「厭離穢土欣求浄土」を掲げながら戦う家康の心情がよく表れていました。
歴代大河ドラマではどう描かれていた?史実は?
他の歴代大河ドラマでも、金ヶ崎の退き口で家康がクローズアップされることはあまりありません。
1983年の大河ドラマ「徳川家康」(家康役滝田栄さん)では、さすがに描かれています。
家康が殿を言い出して、信長さまに進言して撤退が決まりました。
その後、秀吉(武田鉄矢さん)との清々しい話し合いで、秀吉が殿を務めることになっていました。
なんとここでも「無事に浜松に戻った」とナレーションで戦が終結していました。
どうしても金ヶ崎の退き口は信長、光秀、秀吉にスポットライトが当たります。
残存する資料が少ないとも言われているからですかねえ?
実は、信長が撤退したことを家康は知らなかったとも言われています。
だから結果的に殿になってしまったとか。
いろんな説があります。
遠い三河からやってきて、殿までさせられてお気の毒な家康様。
信長に家臣扱いを受けていたのか、将軍様と信長さまからの厚い信頼があるからか・・・・。
そこまで頑張って褒美ももらえたかどうか、定かではありません。
きっと、逃げた信長より「家康軍は強いぞ」「忠義者」と評判になったのではないでしょうか?
秀吉を美浜町付近で助け、勇猛果敢に撤退戦を行ったと伝わる家康軍。
撤退戦の前に「徳川家康」では秀吉と家康がお互いを気遣う場面がありました。
史実はこちらだったのか?
「どうする家康」では秀吉にはめられて殿をすることになり、
帰ってきたら「徳川さまも頑張ってたよ」と上から目線で言われたり
「秀吉め根絶やしにするぞ!!」と家康が思ったのかも?
それが後々の大坂の陣につながるのでしょうか・・・・
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